第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問79 (法規 問13(a))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問79(法規 問13(a)) (訂正依頼・報告はこちら)

高圧進相コンデンサの劣化診断について、次の問に答えよ。

三相3線式50Hz、使用電圧6.6kVの高圧電路に接続された定格電圧6.6kV、定格容量50kvar(Y結線、一相2素子)の高圧進相コンデンサがある。その内部素子の劣化度合い点検のため、運転電流を高圧クランプメータで定期的に測定していた。
ある日の測定において、測定電流[A]の定格電流[A]に対する比は、図1のとおりであった。測定電流[A]に最も近い数値の組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
ただし、直列リアクトルはないものとして計算せよ。
問題文の画像
  • R相:6.6  S相:5.0  T相:5.0
  • R相:7.5  S相:5.7  T相:5.7
  • R相:3.8  S相:2.9  T相:2.9
  • R相:11.3  S相:8.6  T相:8.6
  • R相:7.2  S相:5.5  T相:5.5

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は「R相:6.6 S相:5.0 T相:5.0」です。

この問題は、高圧進相コンデンサの定格電流を求め、図に示された電流比から各相の測定電流を計算する問題です。

進相コンデンサは、電気設備の力率を改善するために使用される機器です。

内部の素子が劣化すると、電流の大きさが変化することがあります。

今回は、図1より、R相は定格電流の1.50倍、S相とT相は1.15倍になっているため、それぞれの電流を計算します。

計算手順

<定格電流を求める>

三相コンデンサの定格電流は、次の式で求められます。

I=Q3×V

ここで、

・定格容量Q=50kvar=50000var

・定格電圧V=6.6kV=6600V

数値を代入すると、

I=500003×6600

≒4.37A

したがって、定格電流は約4.37Aです。

<各相の測定電流を求める>

図1に示された電流比を、定格電流に掛けます。

R相:

4.37×1.50≒6.56A

S相:

4.37×1.15≒5.03A

T相:

4.37×1.15≒5.03A

したがって、最も近い組合せは、

R相:6.6A S相:5.0A T相:5.0A

となります。

選択肢1. R相:6.6  S相:5.0  T相:5.0

正しい選択肢です。

定格電流は約4.37Aです。

R相は定格電流の1.50倍なので約6.6A、S相とT相は1.15倍なので約5.0Aになります。

まとめ

高圧進相コンデンサの測定電流を求めるには、定格電流を計算し、図に示された電流比を掛けることが重要です。

・三相コンデンサの定格電流はI=Q3×Vで求めます。

・定格容量50kvar、定格電圧6.6kVから、定格電流は約4.37Aになります。

・R相は1.50倍なので、約6.6Aです。

・S相とT相は1.15倍なので、それぞれ約5.0Aです。

なお、今回のコンデンサはY結線ですが、三相全体の定格容量と線間電圧から定格電流を求められます。

また、R相の電流がほかの相より大きくなっていることから、電流の不平衡が生じていると分かります。これはコンデンサ内部の素子に異常が発生している可能性を示すものです。

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