第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問77 (法規 問12(a))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問77(法規 問12(a)) (訂正依頼・報告はこちら)

図に示すような、相電圧E[V]、周波数f[Hz]の対称三相3線式低圧電路があり、変圧器の中性点にB種接地工事が施されている。B種接地工事の接地抵抗値をRB[Ω]、電路の一相当たりの対地静電容量をC[F]とする。
この電路の絶縁抵抗が劣化により、電路の一相のみが絶縁抵抗値RG[Ω]に低下した。このとき、次の問に答えよ。
ただし、上記以外のインピーダンスは無視するものとする。

劣化により一相のみが絶縁抵抗値RG[Ω]に低下したとき、B種接地工事の接地線に流れる電流の大きさをIB[A]とする。このIBを表す式として、正しいのは次のうちどれか。
ただし、他の相の対地コンダクタンスは無視するものとする。
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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、三相3線式電路で一相の絶縁が悪くなったとき、B種接地工事の接地線に流れる電流を求める問題です。

絶縁が悪くなると、本来流れてはいけない場所に電流が漏れます。この電流を求めるには、絶縁抵抗RG、接地抵抗RB、3相分の対地静電容量3Cを考える必要があります。

計算手順

<3相分の対地静電容量を考える>

各相の対地静電容量はCなので、3相分を合わせると3Cになります。

交流の角周波数は、

ω=2πf

です。

したがって、3相分の静電容量に関係する項は、

3ωC=6πfC

となります。

<接地線に流れる電流を求める>

中性点の対地電圧をVとすると、各相の電圧を考慮した電流の関係から、次の式が得られます。

V/RB+(V+E)/RG+j3ωCV=0

ここで、jは交流の電流や電圧のずれを表す記号です。

対称三相電路では、3相の電圧を向きも考えて足すと0になるため、静電容量による電流は3ωCVで表せます。

この式を整理し、B種接地線の電流IB=V/RBの大きさを求めると、

IB=E/√{(RG+RB)²+(3ωCRBRG)²}

となります。

ω=2πfを代入すると、

IB=E/√{(RG+RB)²+(6πfCRBRG)²}

さらに2乗の部分を展開すると、

IB=E(RG+RB)²+36π²f²C²RB²RG²

となります。

選択肢1. 解答選択肢の画像

誤りです。

分母の抵抗に関する部分がRB²だけになっています。

実際には、接地抵抗RBと絶縁抵抗RGの両方を考慮する必要があるため、(RG+RB)²となります。

選択肢2. 解答選択肢の画像

誤りです。

分子は3Eではなく、Eです。

また、3相分の対地静電容量を考えると、分母の静電容量に関する部分の係数は4ではなく36になります。

選択肢3. 解答選択肢の画像

誤りです。

抵抗に関する部分は正しいですが、静電容量に関する部分の係数が異なります。

各相の対地静電容量はCであり、3相分を考慮すると3Cになります。

そのため、(3×2πf)²=36π²f²となり、係数は36が正しい値です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

誤りです。

分母の抵抗に関する部分がRG²だけになっています。

B種接地線に流れる電流を求めるには、絶縁抵抗RGだけでなく、接地抵抗RBも考慮する必要があります。

したがって、(RG+RB)²となります。

選択肢5. 解答選択肢の画像

正しい選択肢です。

接地抵抗RBと絶縁抵抗RGの両方が含まれています。

また、3相分の対地静電容量3Cが考慮されているため、静電容量に関する部分の係数は36になります。

この式が、B種接地線に流れる電流IBの大きさを表します。

まとめ

この問題では、接地抵抗、絶縁抵抗、対地静電容量の3つを考慮することが重要です。

・抵抗に関する部分は、(RG+RB)²になります。

・対地静電容量は3相分あるため、3Cとして考えます。

・角周波数はω=2πfなので、(3ω)²=36π²f²になります。

これらを組み合わせると、

IB=E(RG+RB)²+36π²f²C²RB²RG²

となります。

特に、3相分の静電容量を考えることと、接地抵抗RBを計算から抜かさないことがポイントです。

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