第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問75 (法規 問11(a))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問75(法規 問11(a)) (訂正依頼・報告はこちら)

定格容量500kV・A、無負荷損500W、負荷損(定格電流通電時)6700Wの変圧器を更新する。更新後の変圧器はトップランナー制度に適合した変圧器で、変圧器の容量、電圧及び周波数仕様は従来器と同じであるが、無負荷損は150W、省エネ基準達成率は140%である。
このとき、次の問に答えよ。
ただし、省エネ基準達成率は次式で与えられるものとする。
省エネ基準達成率(%)={基準エネルギー消費効率/(Wi+WC40)}✕100
ここで、基準エネルギー消費効率(注)は1080Wとし、Wiは無負荷損[W]、WC40は負荷率40%時の負荷損[W]とする。
(注)基準エネルギー消費効率とは判断の基準となる全損失をいう。

更新後の変圧器の負荷損(定格電流通電時)の値[W]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
  • 1920
  • 2510
  • 3140
  • 3880
  • 4700

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は「3880」です。

この問題は、変圧器の省エネ基準達成率から、定格電流で運転したときの負荷損を求める計算問題です。

変圧器の損失には、電気を使っていなくても発生する「無負荷損」と、電流が流れることで発生する「負荷損」があります。

負荷損は電流の2乗に比例するため、負荷率40%のときの負荷損は、定格電流通電時の0.4²=0.16倍になります。

<計算手順>

省エネ基準達成率の式から全損失を求めます。

140=1080÷(Wi+WC40)×100

Wi+WC40=1080÷1.4

Wi+WC40≒771.4W

負荷率40%時の負荷損を求めます。

無負荷損は150Wなので、

WC40=771.4-150

WC40≒621.4W

定格電流通電時の負荷損を求めます。

負荷率40%時の負荷損は、定格電流通電時の0.16倍です。

定格電流通電時の負荷損=621.4÷0.16

≒3883.8W

したがって、最も近い値は3880Wです。

選択肢4. 3880

正しい選択肢です。

定格電流通電時の負荷損を3880Wとすると、負荷率40%時の負荷損は、

3880×0.4²=620.8W

となります。

無負荷損150Wを加えると、全損失は770.8Wとなり、求めた約771.4Wとほぼ一致します。

まとめ

変圧器の負荷損を求める際は、負荷損が電流の2乗に比例することが重要です。

・負荷率40%のときの負荷損は、定格電流通電時の0.16倍です。

・省エネ基準達成率140%から求めた全損失は、約771.4Wです。

・全損失から無負荷損150Wを引くと、負荷率40%時の負荷損は約621.4Wです。

・621.4Wを0.16で割ると、定格電流通電時の負荷損は約3884Wとなります。

なお、更新前の変圧器の負荷損6700Wは、今回の計算には必要ありません。

更新後は約3884Wとなるため、定格電流通電時の負荷損が大きく減少していることが分かります。

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