第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問62 (機械 問17(b))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問62(機械 問17(b)) (訂正依頼・報告はこちら)

20℃において含水量70kgを含んだ木材100kgがある。これを100℃に設定した乾燥器によって、100℃まで温めて乾燥させ、含水量を5kgとしたい。次の問に答えよ。
ただし、木材の完全乾燥状態での比熱を1.25kJ/(kg・K)、水の比熱と蒸発潜熱をそれぞれ4.19kJ/(kg・K)、2.26✕103kJ/kgとする。

乾燥器の容量(消費電力)を22kW、総合効率を55%とするとき、乾燥に要する時間の値[h]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
  • 1.2
  • 4.0
  • 5.0
  • 14.0
  • 17.0

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は「4.0」です。

この問題は、木材の乾燥に必要な熱量と、乾燥器の消費電力・総合効率から、乾燥時間を求める計算問題です。

乾燥器の総合効率が55%ということは、消費電力のうち55%が木材の乾燥に有効に使われるという意味です。

そのため、乾燥時間を求めるには、乾燥に必要な全熱量を、効率を考慮した有効電力で割る必要があります。

計算手順

<乾燥に必要な全熱量を求める>

まず、木材の乾燥に必要な熱量を求めます。

最初の木材100kgには、水分が70kg含まれています。

したがって、完全乾燥状態の木材の質量は、

100-70=30kg

です。

また、水分を70kgから5kgに減らすため、蒸発させる水分は、

70-5=65kg

となります。

乾燥に必要な熱量は、次の3つです。

<木材を温める熱量Q₁>

木材30kgを20℃から100℃まで温めます。

Q₁=30×1.25×(100-20)

=3000kJ

<水分を温める熱量Q₂>

木材に含まれる水分70kgを20℃から100℃まで温めます。

Q₂=70×4.19×(100-20)

=23464kJ

<水分を蒸発させる熱量Q₃>

水分65kgを蒸発させます。

Q₃=65×2.26×10³

=146900kJ

これらを合計すると、

Q=Q₁+Q₂+Q₃

=3000+23464+146900

=173364kJ

となります。

したがって、乾燥に必要な全熱量は173364kJです。

<乾燥器の有効電力を求める>

乾燥器の消費電力は22kW、総合効率は55%です。

総合効率55%を小数にすると、

η=0.55

となります。

乾燥に有効に使われる電力Pは、

P=22×0.55

=12.1kW

です。

また、

1kW=1kJ/s

なので、12.1kWは1秒間に12.1kJの熱量を供給できることを表します。

<乾燥時間を求める>

乾燥時間tは、次の式で求められます。

t=Q/P

ここで、

・t:乾燥時間[s]

・Q:必要な全熱量=173364kJ

・P:有効電力=12.1kJ/s

です。

公式に数値を代入すると、

t=173364/12.1

≒14328s

となります。

問題では時間の単位が[h]なので、秒を時間に変換します。

1h=3600sなので、

t=14328/3600

≒3.98h

となります。

したがって、最も近い値は4.0hです。

選択肢2. 4.0

正しい選択肢です。

乾燥に必要な全熱量は173364kJです。

また、乾燥器の有効電力は、

P=22×0.55=12.1kW

となります。

したがって、

t=173364/(12.1×3600)

≒3.98h

≒4.0h

となります。

まとめ

乾燥器で木材を乾燥させる時間は、必要な全熱量と、乾燥器の有効電力から求められます。

今回の計算では、

・乾燥に必要な全熱量Q:173364kJ

・乾燥器の消費電力:22kW

・総合効率η:55%=0.55

・乾燥器の有効電力P:12.1kW

・乾燥時間t:約4.0h

となります。

乾燥時間を[h]で直接求める場合は、次の公式が使えます。

t=Q/(P₀×η×3600)

ここで、

・t:乾燥時間[h]

・Q:必要な全熱量[kJ]

・P₀:乾燥器の消費電力[kW]

・η:総合効率

です。

特に、「総合効率を考慮するために0.55を掛ける」「秒を時間に変換するために3600で割る」という2つのポイントを覚えておきましょう。

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