第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問55 (機械 問13)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問55(機械 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

図のようなブロック線図で示す制御系がある。出力信号C(jω)の入力信号R(jω)に対する比、すなわちC(jω)/R(jω)を示す式として、正しいものを次のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • (T1+jω)/(T2+jω)
  • (T2+jω)/(T1+jω)
  • jωT1/(1+jωT2)
  • (1+jωT1)/(1+jωT2)
  • {1+jω(T1/T2)}/(1+jωT2)

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この過去問の解説 (2件)

01

正しい選択肢は「(1+jωT₁)/(1+jωT₂)」です。

この問題は、ブロック線図から入力信号と出力信号の関係を求める問題です。

制御系では、入力信号に対して出力信号がどのように変化するかを、伝達関数という式で表します。

今回のブロック線図には、信号が2つの経路に分かれる部分と、出力の一部を入力側に戻す負帰還(フィードバック)があります。

そのため、それぞれの経路と負帰還の関係を整理して計算する必要があります。

計算手順

<ブロック線図の構成を確認する>

図では、入力信号R(jω)が左側の加え合わせ点に入り、負帰還の信号が引かれます。

その後、信号は次の2つの経路に分かれます。

・上側の経路:T₁/T₂

・下側の経路:1/(jωT₂)

下側の経路の出力は、右側の加え合わせ点に送られるとともに、左側の加え合わせ点に負帰還されます。

右側の加え合わせ点では、上側と下側の信号を加算して出力C(jω)を得ます。

<負帰還を含む部分を計算する>

左側の加え合わせ点を通過した信号をX、下側の経路の出力をYとします。

入力信号から負帰還の信号を引くため、

X=R-Y

となります。

また、下側の経路の伝達関数は1/(jωT₂)なので、

Y=X/(jωT₂)

です。

この式を整理すると、

X=jωT₂Y

となります。

これをX=R-Yに代入すると、

jωT₂Y=R-Y

Y+jωT₂Y=R

(1+jωT₂)Y=R

したがって、

Y=R/(1+jωT₂)

となります。

さらに、

X=R-Y

=R-R/(1+jωT₂)

=jωT₂R/(1+jωT₂)

となります。

<出力信号Cを求める>

右側の加え合わせ点では、上側と下側の信号が加算されます。

したがって、

C=(T₁/T₂)X+Y

です。

求めたXとYを代入すると、

C=(T₁/T₂)×jωT₂R/(1+jωT₂)+R/(1+jωT₂)

上側の項ではT₂が約分されるため、

C=jωT₁R/(1+jωT₂)+R/(1+jωT₂)

となります。

分母をまとめると、

C=(1+jωT₁)R/(1+jωT₂)

です。

したがって、入力信号Rに対する出力信号Cの比は、

C(jω)/R(jω)=(1+jωT₁)/(1+jωT₂)

となります。

選択肢4. (1+jωT1)/(1+jωT2)

正しい選択肢です。

負帰還を考慮すると、左側の加え合わせ点を通過した信号Xは、

X=jωT₂R/(1+jωT₂)

となります。

また、下側の経路の出力Yは、

Y=R/(1+jωT₂)

です。

右側の加え合わせ点で2つの信号を加算すると、

C=(T₁/T₂)X+Y

=(1+jωT₁)R/(1+jωT₂)

となります。

したがって、

C(jω)/R(jω)=(1+jωT₁)/(1+jωT₂)

です。

まとめ

ブロック線図から伝達関数を求めるときは、信号の流れと加え合わせ点の符号を正しく読み取ることが重要です。

今回の問題では、次の点がポイントになります。

・負帰還:入力信号から、戻ってきた信号を引きます。

・並列経路:2つの経路の出力を加算します。

・下側の経路:負帰還によって、分母に1+jωT₂が現れます。

・上側の経路:T₁/T₂を掛けることで、分子にjωT₁が現れます。

最終的な伝達関数は、

C(jω)/R(jω)=(1+jωT₁)/(1+jωT₂)

です。

なお、jは虚数単位、ωは角周波数[rad/s]、T₁とT₂は時間を表す定数[s]です。

特に、「負帰還の信号を引く」「最後に2つの経路の出力を加える」という手順を覚えておきましょう。

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02

公式 G / (1 + GH) を適用します。                                
Gf(jω) = (1 / jωT2) / { 1 + (1 / jωT2) × 1 }           
= 1 / (1 + jωT2)                      


C(jω) / R(jω) = (T1 / T2) + { 1 / (1 + jωT2) }  


= { (T1 / T2)(1 + jωT2) + 1 } / (1 + jωT2)               

= { (T1 / T2) + jωT1 + 1 } / (1 + jωT2)                  
= { 1 + jω(T1 / T2) } / (1 + jωT2)                      
正解の選択肢                                             
【 {1+jω(T1/T2)}/(1+jωT2) 】             

選択肢4. (1+jωT1)/(1+jωT2)

正解です。

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