第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問53 (機械 問11)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問53(機械 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

巻上機によって質量1000kgの物体を毎秒0.5mの一定速度で巻き上げているときの電動機出力の値[kW]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。ただし、機械効率は90%、ロープの質量及び加速に要する動力については考慮しないものとする。
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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は「5.5」です。

この問題は、巻上機で物体を一定速度で持ち上げるときに必要な電動機出力を求める計算問題です。

物体を持ち上げるには、重力に逆らって力を加える必要があります。

また、巻上機では摩擦などによる損失が発生するため、電動機には物体を持ち上げるための動力よりも大きな出力が必要です。

今回は、物体の質量、巻上速度、機械効率から電動機出力を求めます。

計算手順

<物体を持ち上げる力を求める>

物体を一定速度で持ち上げるために必要な力Fは、次の式で求められます。

F=mg

ここで、

・F:物体を持ち上げる力[N]

・m:物体の質量=1000kg

・g:重力加速度=9.8m/s²

です。

公式に数値を代入すると、

F=1000×9.8

=9800N

となります。

したがって、物体を持ち上げるために必要な力は9800Nです。

<物体を持ち上げるための動力を求める>

物体を一定速度で持ち上げるときの動力Pは、次の式で求められます。

P=Fv=mgv

ここで、

・P:動力[W]

・F:物体を持ち上げる力=9800N

・v:巻上速度=0.5m/s

です。

公式に数値を代入すると、

P=9800×0.5

=4900W

=4.9kW

となります。

これは、物体を持ち上げるために実際に必要な動力であり、機械損失は含まれていません。

<機械効率を考慮して電動機出力を求める>

機械効率が90%ということは、電動機の出力のうち90%が物体を持ち上げるために使われ、残りの10%が摩擦などによって失われるということです。

機械効率ηは、次の式で表されます。

η=物体を持ち上げるための動力/電動機出力

したがって、電動機出力Pₘは、

Pₘ=mgv/η

となります。

機械効率90%=0.9を代入すると、

Pₘ=1000×9.8×0.5/0.9

=4900/0.9

≒5444W

≒5.44kW

となります。

したがって、最も近い値は5.5kWです。

選択肢4. 5.5

正しい選択肢です。

物体を持ち上げるための動力は、

P=1000×9.8×0.5

=4900W

です。

機械効率90%を考慮すると、

Pₘ=4900/0.9

≒5444W

≒5.44kW

となります。

したがって、最も近い値は5.5kWです。

まとめ

巻上機に必要な電動機出力は、物体を持ち上げるための動力を求め、機械効率で割ることで計算できます。

重要な公式は、次のとおりです。

電動機出力Pₘ=mgv/η

・m:物体の質量[kg]

・g:重力加速度[m/s²]

・v:巻上速度[m/s]

・η:機械効率

今回の計算では、

・物体の質量:1000kg

・巻上速度:0.5m/s

・機械効率:90%

・物体を持ち上げるための動力:4.9kW

・必要な電動機出力:約5.44kW

となります。

特に、機械効率が100%より小さい場合、電動機出力は物体を持ち上げるための動力より大きくなることを覚えておきましょう。

また、今回のように一定速度で持ち上げる場合は、加速に必要な動力を考える必要がないため、Pₘ=mgv/ηの公式で求められます。

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