第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問41 (電力 問17(a))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問41(電力 問17(a)) (訂正依頼・報告はこちら)

図のように、電圧線及び中性線の抵抗がそれぞれ0.15Ω及び0.20Ωの100/200V単相3線式配電線路に、力率が100%で電流がそれぞれ75A及び50Aの二つの負荷が接続されている。
この配電線路にバランサを接続した場合について、次の問に答えよ。
ただし、負荷電流は一定とし、線路抵抗以外のインピーダンスは無視するものとする。

バランサに流れる電流の値[A]として、正しいものを次のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は「12.5」です。

この問題は、単相3線式配電線路にバランサを接続したとき、バランサに流れる電流を求める計算問題です。

単相3線式では、2つの負荷に流れる電流が異なると、電流のバランスが崩れ、中性線に電流が流れます。

バランサは、2つの負荷電流の差を補い、電流のバランスを整える装置です。

バランサに流れる電流は、2つの負荷電流の差の半分で求められます。

 

 計算手順

<バランサ接続前の中性線電流を求める>

2つの負荷電流は、次のとおりです。

・一方の負荷電流:75A

・もう一方の負荷電流:50A

単相3線式では、2つの負荷電流の差が中性線に流れます。

中性線電流=75-50

=25A

したがって、バランサ接続前の中性線電流は25Aです。

<バランサ接続後の電線電流を求める>

バランサは、2つの負荷電流の差を補い、電線に流れる電流を均等にする働きをします。

今回のバランサでは、接続後の2本の電圧線に流れる電流は、負荷電流の平均値になります。

I=(75+50)/2

=125/2

=62.5A

したがって、バランサ接続後の各電圧線の電流は62.5Aです。

<バランサに流れる電流を求める>

バランサに流れる電流は、負荷電流と均等になった電圧線電流との差から求められます。

75A側では、

75-62.5=12.5A

50A側では、

62.5-50=12.5A

となります。

したがって、バランサの各巻線に流れる電流は12.5Aです。

また、負荷電流の差から直接求めることもできます。

バランサ電流=(75-50)/2=12.5A

選択肢3. 12.5

正しい選択肢です。

バランサに流れる電流は、2つの負荷電流の差の半分です。

I=(75-50)/2

=12.5A

となります。

まとめ

単相3線式配電線路では、負荷電流に差があると、中性線に電流が流れます。

バランサは、2つの負荷電流を均等にし、中性線に流れる電流を抑える装置です。

今回の計算では、

・負荷電流:75Aと50A

・バランサ接続前の中性線電流:25A

・バランサ接続後の各電圧線電流:62.5A

・バランサの各巻線に流れる電流:12.5A

となります。

また、今回のように2つの負荷電流が一定で、理想的なバランサによって電流が均等になる場合は、次の式で求められます。

バランサ電流=2つの負荷電流の差÷2

なお、問題にある電圧線の抵抗0.15Ωと中性線の抵抗0.20Ωは、今回のバランサ電流の計算には使用しません。

これらの抵抗値は、配電線路の電力損失などを求める際に使用します。

特に、「負荷電流の差は25A」「バランサ電流はその半分の12.5A」という違いを覚えておきましょう。

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