第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問39 (電力 問16(a))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問39(電力 問16(a)) (訂正依頼・報告はこちら)

架空電線路の径間、電線の長さ及びたるみに関して、次の問に答えよ。

径間をS[m]、電線のたるみをD[m]とするとき、電線の長さL[m]を示す式として、正しいものを次のうちから一つ選べ。
  • S+(8D2/3S)
  • S+(8D/3S)
  • S+(3D2/8S)
  • S+(3D/8S)
  • S+(D2/3S)

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は「S+(8D²/3S)」です。

この問題は、架空電線路の径間とたるみから、電線の長さを求める公式について問われています。

架空電線は、電柱や鉄塔の間に張られていますが、重さによって中央付近が下がり、曲線を描きます。

この下がった部分をたるみといい、電線を支える2点間の水平距離を径間といいます。

電線は曲がっているため、その長さは径間より少し長くなります。

たるみが径間に比べて十分小さい場合、電線の長さは次の近似式で求められます。

L=S+8D²/3S

ここで、

・L:電線の長さ[m]

・S:径間[m]

・D:たるみ[m]

です。

計算の考え方

<径間とたるみの関係>

電線は、両端を支えられた状態で中央付近が下がっています。

そのため、電線の長さLは、水平距離である径間Sよりも長くなります。

電線のたるみが小さい場合、曲線を放物線に近似して計算すると、次の関係が得られます。

電線の長さ=径間+たるみによって増える長さ

つまり、

L=S+8D²/3S

となります。

この式では、たるみDが2乗になっていることが重要です。

例えば、径間S=100m、たるみD=3mの場合、

L=100+(8×3²)/(3×100)

=100+72/300

=100+0.24

=100.24m

となります。

径間は100mですが、たるみがあるため、電線の長さは100.24mになります。

選択肢1. S+(8D2/3S)

正しい選択肢です。

電線の長さは、径間Sに、たるみによって増える長さを加えて求めます。

たるみが小さい場合、その増加分は8D²/3Sで表されます。

したがって、

L=S+8D²/3S

となります。

まとめ

架空電線路の電線の長さは、径間とたるみの関係から求められます。

特に、次の点を覚えておきましょう。

・径間S:電線を支える2点間の水平距離です。

・たるみD:電線が下がった部分の深さです。

・電線の長さL:径間より少し長くなります。

・電線の長さの公式:L=S+8D²/3Sです。

また、この公式から、たるみが大きくなるほど、電線の長さも長くなることが分かります。

特に、たるみDは2乗で計算するため、径間Sが同じであれば、たるみが2倍になると、たるみによって増える長さは4倍になります。

この公式は、電線のたるみが径間に比べて十分小さい場合に使用する近似式です。

「電線の長さ=径間+8×たるみの2乗÷(3×径間)」という形で覚えておきましょう。

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