第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問31 (電力 問9)
問題文
非接地方式の電線路に1線地絡が発生した場合の現象として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
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問題
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第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問31(電力 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
非接地方式の電線路に1線地絡が発生した場合の現象として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
- 地絡電流は直接接地方式に比べて大きい。
- 健全相の電位が上昇する。
- 電線路のこう長が長いほど地絡電流は大きい。
- 間欠アークが発生し、異常電圧を発生するおそれがある。
- 通信線の誘導障害は、抵抗接地方式に比べて小さい。
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この過去問の解説 (1件)
01
誤っている記述は「地絡電流は直接接地方式に比べて大きい。」です。
この問題は、非接地方式の電線路で1線地絡が発生したときの特徴について問われています。
非接地方式とは、変圧器などの中性点を大地に直接接続しない方式です。
非接地方式では、1線地絡が発生しても、地絡電流は直接接地方式に比べて小さくなります。
一方、地絡していない健全相の対地電圧が上昇したり、間欠アークによって異常電圧が発生したりするおそれがあります。
誤っている記述です。
非接地方式では、中性点が大地に直接接続されていないため、地絡電流は主に電線と大地の間にある静電容量を通して流れます。
そのため、直接接地方式に比べて地絡電流が小さくなることが特徴です。
一方、直接接地方式では、中性点が大地に直接接続されているため、大きな地絡電流が流れます。
適切な記述です。
非接地方式で1線地絡が発生すると、地絡した相の対地電圧が低下する一方、地絡していない健全相の対地電圧が上昇します。
完全地絡の場合、健全相の対地電圧は通常の√3倍になります。
このため、電線や電気機器の絶縁に負担がかかります。
適切な記述です。
こう長とは、電線路の長さのことです。
非接地方式では、電線と大地の間の静電容量を通して地絡電流が流れます。
電線路が長くなるほど対地静電容量が大きくなるため、地絡電流も大きくなります。
適切な記述です。
間欠アークとは、地絡した部分で放電が発生したり消えたりする現象です。
非接地方式では、対地静電容量に蓄えられた電気の影響などにより、放電が繰り返されることがあります。
その結果、通常より高い異常電圧が発生し、電気機器の絶縁を損傷するおそれがあります。
適切な記述です。
誘導障害とは、送電線に流れる電流の影響で、近くの通信線に不要な電圧や電流が発生することです。
非接地方式は、一般に抵抗接地方式よりも地絡電流が小さいため、通信線への電磁誘導による影響も小さくなります。
そのため、通信線の誘導障害を抑えやすいという特徴があります。
非接地方式では、1線地絡が発生した場合に次のような特徴があります。
・地絡電流:直接接地方式や一般的な抵抗接地方式に比べて小さくなります。
・健全相の対地電圧:完全地絡の場合、通常の√3倍に上昇します。
・電線路のこう長:長くなるほど対地静電容量が増え、地絡電流が大きくなります。
・間欠アーク:放電が繰り返されることで、異常電圧が発生するおそれがあります。
・通信線の誘導障害:地絡電流が小さいため、比較的小さくなります。
特に、非接地方式は「地絡電流が小さい」という利点がある一方、「健全相の電圧上昇や異常電圧が発生しやすい」という欠点があることを覚えておきましょう。
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