第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問30 (電力 問8)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問30(電力 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線路で用いられる電線の太さを決定する際に考慮すべき項目として、特に関係のない事項はどれか。次のうちから一つ選べ。
  • 機械的強度
  • コロナ放電の抑制
  • 電圧降下
  • 線路損失
  • 雷・開閉サージの波高

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この過去問の解説 (1件)

01

特に関係のない事項は「雷・開閉サージの波高」です。

この問題は、架空送電線に使用する電線の太さを決める際に、どのような条件を考慮する必要があるかについて問われています。

電線の太さは、機械的強度、コロナ放電、電圧降下、線路損失などを考慮して決められます。

一方、雷や開閉操作によって発生する異常な高電圧(サージ)の波高は、主に絶縁設計や避雷器などの保護対策で考慮するため、電線の太さを決める直接的な条件ではありません。

選択肢1. 機械的強度

電線の太さを決める際に考慮する事項です。

架空送電線は、電線自身の重さや風、雪などによる力を受けます。

電線が細すぎると、これらの力によって切れるおそれがあります。

そのため、必要な機械的強度を確保できる太さにする必要があります。

選択肢2. コロナ放電の抑制

電線の太さを決める際に考慮する事項です。

コロナ放電とは、高電圧の電線の周囲で空気が電気を帯び、放電が発生する現象です。

電線が細いほど表面の電界が強くなり、コロナ放電が発生しやすくなります。

そのため、電線を太くすることで表面の電界を弱め、コロナ放電を抑制できます。

選択肢3. 電圧降下

電線の太さを決める際に考慮する事項です。

電圧降下とは、電線に電流が流れることで、送電する途中に電圧が低下する現象です。

電線を太くすると電気抵抗が小さくなるため、電圧降下を抑えることができます。

そのため、必要な電圧を維持できる電線の太さを選ぶ必要があります。

選択肢4. 線路損失

電線の太さを決める際に考慮する事項です。

線路損失とは、電線に電流が流れることで、電気エネルギーの一部が熱として失われることです。

線路損失は、主に次の式で求められます。

P=I²R

ここで、Iは電流、Rは電線の抵抗です。

電線を太くすると抵抗Rが小さくなるため、線路損失を減らすことができます。

選択肢5. 雷・開閉サージの波高

電線の太さを決める際には、特に関係のない事項です。

雷サージとは、落雷などによって発生する一時的な異常高電圧です。

開閉サージとは、遮断器などの開閉操作によって発生する一時的な異常高電圧です。

これらの波高(電圧の最大値)は、雷の条件や電力系統の構成、開閉条件などに影響されます。

そのため、主に避雷器の設置や絶縁協調などによって対策を行い、電線の太さを決める主要な条件にはなりません。

まとめ

架空送電線の電線の太さは、安全性と送電効率を考慮して決められます。

・機械的強度:風や雪などの力によって電線が切れないようにします。

・コロナ放電の抑制:電線を太くして表面の電界を弱め、放電を起こりにくくします。

・電圧降下:電線の抵抗を小さくして、電圧の低下を抑えます。

・線路損失:電線の抵抗を小さくして、電力の損失を減らします。

一方、雷・開閉サージの波高は、主に絶縁設計や避雷器などによって対策する事項です。

特に、電線の太さは「強度・コロナ放電・電圧降下・線路損失」に関係することを覚えておきましょう。

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