第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和7年度(2025年)下期
問19 (理論 問17(a))
問題文
図のように、極板間の厚さd[m]、表面積S[m2]の平行板コンデンサAとBがある。コンデンサAの内部は、比誘電率と厚さが異なる3種類の誘電体で構成され、極板と各誘電体の水平方向の断面積は同一である。コンデンサBの内部は、比誘電率と水平方向の断面積が異なる3種類の誘電体で構成されている。コンデンサAの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれEA1、EA2、EA3、コンデンサBの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれEB1、EB2、EB3とし、端効果、初期電荷及び漏れ電流は無視できるものとする。また、真空の誘電率をε0[F/m]とする。両コンデンサの上側の極板に電圧V[V]の直流電源を接続し、下側の極板を接地した。次の問に答えよ。
コンデンサAにおける各誘電体内部の電界の強さの大小関係とその中の最大値の組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
コンデンサAにおける各誘電体内部の電界の強さの大小関係とその中の最大値の組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
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問題
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第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和7年度(2025年)下期 問19(理論 問17(a)) (訂正依頼・報告はこちら)
図のように、極板間の厚さd[m]、表面積S[m2]の平行板コンデンサAとBがある。コンデンサAの内部は、比誘電率と厚さが異なる3種類の誘電体で構成され、極板と各誘電体の水平方向の断面積は同一である。コンデンサBの内部は、比誘電率と水平方向の断面積が異なる3種類の誘電体で構成されている。コンデンサAの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれEA1、EA2、EA3、コンデンサBの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれEB1、EB2、EB3とし、端効果、初期電荷及び漏れ電流は無視できるものとする。また、真空の誘電率をε0[F/m]とする。両コンデンサの上側の極板に電圧V[V]の直流電源を接続し、下側の極板を接地した。次の問に答えよ。
コンデンサAにおける各誘電体内部の電界の強さの大小関係とその中の最大値の組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
コンデンサAにおける各誘電体内部の電界の強さの大小関係とその中の最大値の組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
- EA1 < EA2 < EA3 , 3V/(5d)
- EA1 > EA2 > EA3 , 3V/(5d)
- EA1 = EA2 = EA3 , V/d
- EA1 < EA2 < EA3 , 9V/(5d)
- EA1 > EA2 > EA3 , 9V/(5d)
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この過去問の解説 (2件)
01
平行板コンデンサに関する問題となります。
コンデンサAの電界の強さの大小関係から見ていきます。
図より3つのコンデンサが直列に接続されており、これは蓄えられる電荷がそれぞれ等しいと言えますので電界の強さは以下の関係性が成り立ちます。
・静電容量C[F]=ε0S/d‥①
・電荷Q[C]=CV=(ε0S/d)×V=ε0SV/d‥②
上記②式を電圧V[V]について変形すると次のようになります。
・電圧V[V]=Q/C=Q/(ε0S/d)=Qd/ε0S‥③
・電界の強さE[V/m]=V/d‥④
④式に③式を代入すると次のようになります。
・E[V/m]=(Qd/ε0S)×(1/d)=Q/ε0S‥⑤
⑤式の結果を踏まえて、問題文よりコンデンサAは水平方向の断面積が3つとも等しく、電荷も同じように等しいので真空の誘電率ε0だけを考慮すれば良いので以下のようになります。
・EA1=Q/2ε0S=1/2=0.5
・EA2=Q/3ε0S=1/3≒0.33
・EA3=Q/6ε0S=1/6≒0.17
以上より電界の強さの大小関係はEA1 > EA2 > EA3となります。
上記の結果より、EA1が一番大きいのでこちらを基準にして電圧Vを求めていきます。
・V=V1+V2+V3‥⑥
・V1=EA1d=EA1d/6
・V2=EA2d=(2 EA1/3)d/3=EA12d/9
・V3=EA3d=(EA1/3)d/2=EA1d/6
上記の結果を⑥式に代入します。
・V=EA1×(d/6+2d/9+d/6)=EA1×10d/18=EA1×5d/9
さらにEA1について解くと次のようになります。
・5dEA1=9V
・EA1=9V/5d
以上となります。
こちらが正しいです。
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02
平行板コンデンサの静電容量と電界の強さに関する計算問題です。
この問題では、電束密度を求める公式と
電界の強さを求める公式を使います。
電束密度
D=εE
電界の強さ
E=Vd
◆各誘電体の電界の強さの関係を導きます
電束密度の公式を
電界の強さを求める形に変形して、値を代入します。
EA1=D2ε0 …①
EA2=D3ε0
EA3=D6ε0
よって、各誘電体の大小関係は
EA1>EA2>EA3
となります。
◆電圧を求めます
電界の強さの公式を
電圧を求める形に変形して、値を代入します。
VA1=EA1・dA1
=D2ε0・d6
VA2=EA2・dA2
=D3ε0・d3
VA3=EA3・dA3
=D6ε0・d2
コンデンサAは、
3つのコンデンサが直列に接続されているものと解釈できるので
電圧は
V=VA1+VA2+VA3
=D2ε0・d6+D3ε0・d3+D6ε0・d2
=D・d12ε0+D・d9ε0+D・d12ε0
=(112+19+112)D・dε0
=3+4+336・D・dε0
=518・D・dε0 …②
◆EA1の電界の強さを求めます
②を電束密度を求める形に変形し、
①に代入します。
V=518・D・dε0
D=185ε0Vd
EA1=D2ε0
=12ε0・18ε0V5d
=9V5d
以上より、この選択肢の組み合わせが正しい解答となります。
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