第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和7年度(2025年)上期
問78 (法規 問12(b))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和7年度(2025年)上期 問78(法規 問12(b)) (訂正依頼・報告はこちら)

三相3線式配電線路から6,600Vで受電している三相負荷設備がある。この負荷設備から配電系統へ流出する第5調波電流を算出するにあたり、次の問に答えよ。
ただし、負荷設備は定格容量500kV・Aで、力率改善用として6%直列リアクトル付きコンデンサ設備が設置されており、この負荷設備から発生する第5調波電流は、負荷設備の定格電流に対し15%とする。
また、受電点よりみた配電線路側の第n調波に対するインピーダンスは10MV・A基準でj6✕n[%],コンデンサ設備のインピーダンスは10MV・A基準で
j50✕(6✕n−100/n)[%]で表され、発生高調波は定電流源と見なせるものとし、次のような等価回路で表すことができる。

受電点から配電系統に流出する第5調波電流[A]の値として、最も近いのは次のうちどれか。
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  • 1.2
  • 6.2
  • 10.8
  • 30.9
  • 41.2

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題を解くためには、三相3線式の定格電流を求める式
「定格電流I=定格容量P[VA]/(√3×定格電圧V)」を用いて計算します。


まず、定格電流IはI=500[kV・A]÷(√3×6.6[kV])≒500÷11.43≒43.7[A]となります。
第5調波電流は定格電流の15%と与えられているので、0.15×43.7≒6.56[A]となります。


次に、第5調波電流に対する配電線路側インピーダンスとコンデンサ設備インピーダンスを求めます。
n=5のとき配電線路側インピーダンスZ1は、

Z1=j6×n=j6×5=j30[%]、
コンデンサ設備インピーダンスZ2は、

Z2=j50×(6×n-(100/n))=j50×(6×5-(100/5))=j500[%]
となります。


このとき配電系統へ流出する第5調波電流は、等価回路から 
I×Z2/(Z1+Z2)=6.56×500/(30+500)=6.2[A]となります。

選択肢1. 1.2

この選択肢は誤りです。

選択肢2. 6.2

この選択肢は正解です。

選択肢3. 10.8

この選択肢は誤りです。

選択肢4. 30.9

この選択肢は誤りです。

選択肢5. 41.2

この選択肢は誤りです。

参考になった数3

02

問題に含まれる各数値から、次の手順で各値を求めます。

定格電流→第5調波電流→(受電側 ・直列リアクトル側それぞれの電流)

 

前問より、第5調波電流は、

In5 ≒ 6.561[A]

です。

 

受電側・リアクトル側それぞれに分流される電流を求めるにあたり、

まずそれぞれのインピーダンスを求めます。
 

受電側は、j6 × n  ただし (n = 5) より j 30となります。

リアクトル側は、j50 × (6×n - 100 / n) より、 j50×(6×5 - 100/5) = j500となります。

 

これらより、受電側に流れる電流は、

I受電側 = リアクトル側インピーダンス / (リアクトル側インピーダンス + 受電側インピーダンス) × 第5調波電流

より

I受電側 = j500 / (j500 + j30) × 6.561 ≒ 6.19 [A]

となります。

選択肢1. 1.2

I受電側 ≒ 6.19 [A] より、この選択肢は間違いです。

選択肢2. 6.2

I受電側 ≒ 6.19 [A] より、この選択肢が正解です。

選択肢3. 10.8

I受電側 ≒ 6.19 [A] より、この選択肢は間違いです。

選択肢4. 30.9

I受電側 ≒ 6.19 [A] より、この選択肢は間違いです。

選択肢5. 41.2

I受電側 ≒ 6.19 [A] より、この選択肢は間違いです。

参考になった数1

03

1.高調波電流源の第5調波電流

前問よりI5​=6.56 Aです。

 

2.第5調波に対する配電系統側インピーダンス

配電系統側の第 n 調波インピーダンスは、

Zs​=j6n [%]

です。

n=5 を代入すると、

Zs​=j6×5=j30 [%]

となります。

 

3.第5調波に対するコンデンサ設備のインピーダンス

コンデンサ設備のインピーダンスは、

Zc​=j50(6n−100/n​) [%]

です。

n=5 を代入すると、

Zc​=j50(6×5−100/5​) =j50(30−20) =j500 [%]

となります。

配電系統側とコンデンサ設備側のインピーダンスは、

どちらも同じ10 MV・A基準で表されているため、

実際のオーム値へ換算せず、そのまま分流比を計算できます。

 

4.配電系統側へ流れる電流

高調波電流源の電流 I5​ は、

・配電系統側

・直列リアクトル付きコンデンサ設備側

へ分流します。

 

配電系統側へ流れる電流を Is​ とすると、電流分配の式から、

Is​=I5​Zc/(Zs+Zc)​​

となります。

 

ここで、分子には

電流を求める側とは反対側のインピーダンスが入ることに注意します。

 

数値を代入すると、

Is​=6.56×j500/(j30+j500)​

j は約分できるので、

Is​=6.56×500/530​ =6.56×0.9434 =6.19 A

選択肢2. 6.2

選択肢の中でこの答えが一番近くなっています。

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