第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和7年度(2025年)上期
問40 (電力 問16(b))
問題文
三相変圧器の結線は、一次側と二次側がY−Y結線となっている。
ただし、一次側からみた変圧器の1相当たりの抵抗は0.05Ω,リアクタンスは7Ω,故障が発生した線路の1線当たりのインピーダンスは(0.20+j0.45)Ω/kmとし、変圧器一次電圧側の線路インピーダンス及びその他の値は無視するものとする。次の問に答えよ。
短絡前に、22kVに保たれていた三相変圧器の母線の線間電圧は、三相短絡故障したとき、何kVに低下するか。電圧の値[kV]として、最も近いものを次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和7年度(2025年)上期 問40(電力 問16(b)) (訂正依頼・報告はこちら)
三相変圧器の結線は、一次側と二次側がY−Y結線となっている。
ただし、一次側からみた変圧器の1相当たりの抵抗は0.05Ω,リアクタンスは7Ω,故障が発生した線路の1線当たりのインピーダンスは(0.20+j0.45)Ω/kmとし、変圧器一次電圧側の線路インピーダンス及びその他の値は無視するものとする。次の問に答えよ。
短絡前に、22kVに保たれていた三相変圧器の母線の線間電圧は、三相短絡故障したとき、何kVに低下するか。電圧の値[kV]として、最も近いものを次の選択肢のうちから一つ選べ。
- 8.70
- 2.72
- 5.37
- 1.34
- 4.71
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この過去問の解説 (3件)
01
まず、障害発生時のインピーダンスを求めます。
回路のインピーダンスは、 変圧器の二次側換算のインピーダンスに、変圧器から事故点までのインピーダンスを足したものとなります。
変圧器二次側換算のインピーダンスは、一時側のインピーダンスに、巻数比の二乗をかけたものとなります。
変圧器二次側換算のインピーダンス ZT (Zの上に黒点がつく)について、
ZT = (N2/N1)2 × 一次側インピーダンス = (22 x 103 / 66 x 10 3)2 × (0.05 + j7)
≒ 0.005 555 + j 0.777 78
変圧器から事故地点までのインピーダンスZi は
Zi = (0.20 + j 0.45) × 500 / 1000 = 0.10 + j 0.225
となります。
これらから、短絡電流 Is を求めると、
Is = | V / √3 / ( ZT + Zi) | ≒ 12 597 [V] ≒ 12.597[kV] となります。
これにより、相電圧は
Eb = |Zi| × Is = | 0.10 + j 0.225 | × 12597 ≒ √(0.102 + 0.2252) × 12597 ≒ 3012 [V]
この値は相電圧で、線間電圧は √3 倍になるので、
VB = √3 × 3012 ≒ 5370 [V] = 5.37[kV]
VB ≒ 5.37[kV]なので、間違いです。
VB ≒ 5.37[kV]なので、間違いです。
VB ≒ 5.37[kV]なので、この選択肢が正解です。
VB ≒ 5.37[kV]なので、間違いです。
VB ≒ 5.37[kV]なので、間違いです。
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02
この問題では、三相短絡事故が発生したときに、変圧器二次側母線の線間電圧がどの程度低下するかを求めます。
三相短絡時は対称事故となるため、1相分の等価回路で考えることができます。
短絡点までの線路インピーダンスと、変圧器のインピーダンスを二次側に換算して合成し、その電圧降下から母線電圧を求めます。
母線電圧8.70kVとなるためには、短絡時の電圧降下が比較的小さい必要がありますが、実際には変圧器リアクタンスが大きく、これほど高い電圧は保持されません。
この選択肢は誤りです。
母線電圧2.72kVは、合成インピーダンスによる電圧降下を過大に見積もった結果であり、計算条件と一致しません。
この選択肢は誤りです。
変圧器の一次側インピーダンスを二次側に換算すると、1相当たり
(0.05+j7)×(22/66)² ≈(0.0056+j0.78)Ω となります。
線路インピーダンスは500mより
(0.20+j0.45)×0.5=(0.10+j0.225)Ω です。
これらを合成したインピーダンスによる電圧降下を考慮すると、短絡時の二次側母線の線間電圧は約5.4kVとなります。
この選択肢は正解です。
母線電圧1.34kVは、ほぼ全電圧が短絡インピーダンスで失われた場合の値に近く、実際の条件では過小評価となります。
この選択肢は誤りです。
母線電圧4.71kVは正解値に比較的近いものの、インピーダンス比を正確に反映した値ではなく、計算結果とは一致しません。
この選択肢は誤りです。
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03
前問に引き続き三相変圧器に関する問題です。
三相変圧器が短絡故障したことによる、電圧降下後の電圧を求めます。
線間電圧のため、相電圧22kVの√3倍になります。
この値と元の22との差を三相分なので3等分します。
よって、5.35kVとなります。
誤:計算結果と異なります。
誤:計算結果と異なります。
正:計算結果の近似値となります。
誤:計算結果と異なります。
誤:計算結果と異なります。
前問に引き続き、三相変圧器に関しての問題でした。
相電圧と線間電圧の違いに注意しましょう。
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