第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和7年度(2025年)上期
問33 (電力 問11)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和7年度(2025年)上期 問33(電力 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

100/200V単相3線式配電方式に関する記述として、誤っているものを次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 単相200V負荷の使用が可能である。
  • 配電容量が等しい場合、100V単相2線式配電方式より電線の銅量が少なくてすむ。
  • バランサは、電源の近くに設ける方が効果が大きい。
  • 負荷の分布によっては、負荷電圧が不平衡になることがある。
  • 中性線が断線すると、異常電圧を発生することがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、100/200V単相3線式配電方式の特徴や利点、運用上の注意点について理解しているかを確認します。
単相3線式配電方式は、一般住宅などで広く用いられており、配電効率や負荷バランス、中性線の役割が重要となります。
各記述がこの方式の性質に合致しているかを踏まえて判断します。

選択肢1. 単相200V負荷の使用が可能である。

100/200V単相3線式配電方式では、両端の電圧を用いることで単相200V負荷を使用することが可能です。
このため、エアコンやIH調理器などの200V機器にも対応できます。
この選択肢は正解です。

選択肢2. 配電容量が等しい場合、100V単相2線式配電方式より電線の銅量が少なくてすむ。

配電容量が等しい条件では、単相3線式は中性線を共用できるため、100V単相2線式配電方式と比較して電線の銅量を少なくすることができます。
これは配電方式としての大きな利点です。
この選択肢は正解です。

選択肢3. バランサは、電源の近くに設ける方が効果が大きい。

バランサは、不平衡となった負荷電流を補正し、電圧の偏りを抑えるための装置です。
一般に、負荷に近い位置に設ける方が電圧不平衡の補正効果が大きく、電源の近くに設けた場合は効果が小さくなります。
したがって、この選択肢は誤りです。

よってこの選択肢が正解です。

選択肢4. 負荷の分布によっては、負荷電圧が不平衡になることがある。

単相3線式配電方式では、左右の負荷の大きさが異なると中性線電流が発生し、負荷電圧が不平衡になることがあります。
負荷分布によって電圧が変動する点は、この方式の注意点です。
この選択肢は正解です。

選択肢5. 中性線が断線すると、異常電圧を発生することがある。

中性線が断線すると、負荷の抵抗比によって各負荷に加わる電圧が変化し、定格を超える異常電圧が発生することがあります。
これは機器の故障や事故につながるおそれがあります。
この選択肢は正解です。

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02

100/200V単相3線式配電方式 は、100V単相2線式配電方式や、三相3線式 と合わせてよく出題されます。

単相3線式では、単相100Vの電気を2セットで送電します。

2セット(2本ずつ)のうち、1本の電線はセット間で共用しますので、電線はあわせて3本になります。

この共用線に断線が発生した場合、残り2本の電線に200V の電圧がかかることになります。

逆に、共用線を使わず、共用していない2本の電線から電気を取り出すことにより、それぞれのセットの2倍の電圧、100/200V単相3線の場合は200Vの電圧を取り出すことができます。
100Vで電力を取り出している場合、それぞれのセットで負荷が大きく異なる場合、負荷電圧が不平衡になります。

バランサは、この不平衡を軽減するための装置です。

負荷に近い側にバランスを設置し、2セットの電線で負荷が異なる場合に、その影響を平均し軽減します。

また、単相3線では、2セット分の配電ができるため、単相2線式の2倍の電力を送ることができます。

つまり、同じ距離・同じ容量の場合 単相2線式では4本、単相3線式では3本の電線が必要になります。

したがって、配電容量が等しい場合、単相3線式のほうが電線が少なくて済みます。

選択肢1. 単相200V負荷の使用が可能である。

共用線ではない2本の電線から電気を取り出すことにより200V負荷が使用可能になります。

選択肢2. 配電容量が等しい場合、100V単相2線式配電方式より電線の銅量が少なくてすむ。

単相3線では、2セット分の配電ができるため、単相2線式の2倍の電力を送ることができます。

つまり、同じ距離・同じ容量の場合 単相2線式では4本、単相3線式では3本の電線が必要になります。

したがって、配電容量が等しい場合、単相3線式のほうが電線が少なくて済みます。

選択肢3. バランサは、電源の近くに設ける方が効果が大きい。

それぞれのセットで負荷が大きく異なる場合、負荷電圧が不平衡になります。

バランサは、この不平衡を軽減するための装置です。

負荷に近い側にバランスを設置し、2セットの電線で負荷が異なる場合に、その影響を平均し軽減します。

 

そのため、この選択肢が間違いです。

選択肢4. 負荷の分布によっては、負荷電圧が不平衡になることがある。

100Vで電力を取り出している場合、それぞれのセットで負荷が大きく異なる場合、負荷電圧が不平衡になります。

選択肢5. 中性線が断線すると、異常電圧を発生することがある。

共用線に断線が発生した場合、残り2本の電線に200V の電圧がかかることになります。

あえて200Vを取り出して使用することもありますが、中性線を用いて100V負荷をつなげていた場合、200Vの異常電圧がかかることになります。

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03

100/200V単相3線式配電方式に関して、誤ったものを選択する問題です。

選択肢1. 単相200V負荷の使用が可能である。

誤:単相200V負荷の使用が可能です。

選択肢2. 配電容量が等しい場合、100V単相2線式配電方式より電線の銅量が少なくてすむ。

誤:配電容量が等しいと、100V単相2線式配電方式よりも電線の銅量が少量ですみます。

選択肢3. バランサは、電源の近くに設ける方が効果が大きい。

正:バランサは、電源の近くに設けるとバランスが崩れて効果が薄れます。

選択肢4. 負荷の分布によっては、負荷電圧が不平衡になることがある。

誤:負荷の分布によって、電圧が不平衡になることがあります。

選択肢5. 中性線が断線すると、異常電圧を発生することがある。

誤:中性線が断線すると、異常電圧を発生することがあります。

まとめ

100/200V単線3線式配電方式に関する問題でした。

それぞれの場合の特徴を覚えましょう。

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