第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問26 (電力 問4)
問題文
次の文章は、原子核に関する記述である。
原子核は、正の電荷をもつ( ア )と電荷をもたない中性子とが結合したものである。原子核の質量は、( ア )と中性子の個々の質量の合計より( イ )。この差を( ウ )といい、結合時にはこれに相当する結合エネルギーが放出される。この質量の差をm[kg]、真空中の光の速度をc[m/s]とすると、放出されるエネルギーE[J]は( エ )に等しい。
原子力発電は、ウラン等原子燃料の( オ )の前後における原子核の結合エネルギーの差を利用したものである。
上記の記述中の空白箇所( ア )~( オ )に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
原子核は、正の電荷をもつ( ア )と電荷をもたない中性子とが結合したものである。原子核の質量は、( ア )と中性子の個々の質量の合計より( イ )。この差を( ウ )といい、結合時にはこれに相当する結合エネルギーが放出される。この質量の差をm[kg]、真空中の光の速度をc[m/s]とすると、放出されるエネルギーE[J]は( エ )に等しい。
原子力発電は、ウラン等原子燃料の( オ )の前後における原子核の結合エネルギーの差を利用したものである。
上記の記述中の空白箇所( ア )~( オ )に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
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問題
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第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問26(電力 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章は、原子核に関する記述である。
原子核は、正の電荷をもつ( ア )と電荷をもたない中性子とが結合したものである。原子核の質量は、( ア )と中性子の個々の質量の合計より( イ )。この差を( ウ )といい、結合時にはこれに相当する結合エネルギーが放出される。この質量の差をm[kg]、真空中の光の速度をc[m/s]とすると、放出されるエネルギーE[J]は( エ )に等しい。
原子力発電は、ウラン等原子燃料の( オ )の前後における原子核の結合エネルギーの差を利用したものである。
上記の記述中の空白箇所( ア )~( オ )に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
原子核は、正の電荷をもつ( ア )と電荷をもたない中性子とが結合したものである。原子核の質量は、( ア )と中性子の個々の質量の合計より( イ )。この差を( ウ )といい、結合時にはこれに相当する結合エネルギーが放出される。この質量の差をm[kg]、真空中の光の速度をc[m/s]とすると、放出されるエネルギーE[J]は( エ )に等しい。
原子力発電は、ウラン等原子燃料の( オ )の前後における原子核の結合エネルギーの差を利用したものである。
上記の記述中の空白箇所( ア )~( オ )に当てはまる組合せとして、正しいものを次のうちから一つ選べ。
- ア:陽子 イ:大きい ウ:質量増加 エ:mc2 オ:核融合
- ア:陽子 イ:小さい ウ:質量欠損 エ:mc2 オ:核分裂
- ア:電子 イ:大きい ウ:質量増加 エ:mc オ:核融合
- ア:陽子 イ:小さい ウ:質量欠損 エ:mc オ:核分裂
- ア:電子 イ:小さい ウ:質量欠損 エ:mc オ:核分裂
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この過去問の解説 (2件)
01
求めたいのは、原子核の構成要素と、アインシュタインの相対性理論に基づくエネルギー放出(原子力発電の仕組み)を表す正しい言葉の組み合わせです。
バラバラだった陽子と中性子がくっついて原子核になるとき、質量の一部が失われ、その失われた質量が莫大なエネルギー(E=mc2)に変化して放出されます。この原理を利用しているのが原子力発電です。
文章:「原子核は、正の電荷をもつ( ア )と電荷をもたない中性子とが結合したものである。」
原子核を構成しているのは、プラス(正)の電気を帯びた「陽子」と、電気を帯びていない「中性子」です。 (「電子」はマイナスの電気を帯びており、原子核の周りを回っています)
したがって、( ア )= 陽子 となります。
「原子核の質量は、( ア )と中性子の個々の質量の合計より( イ )。この差を( ウ )といい、」
バラバラの陽子と中性子が強固に結合して1つの原子核になるとき、なんと質量の一部が消えて軽くなります! つまり、できあがった原子核の質量は、元のバラバラの個々の合計より「小さい」状態になります。
このように質量が減ってしまう現象のことを「質量欠損(しつりょうけっそん)」と呼びます。
したがって、( イ )= 小さい、( ウ )= 質量欠損 となります。
「この質量の差を m [kg]、真空中の光の速度を c [m/s] とすると、放出されるエネルギー E [J] は( エ )に等しい。」
アインシュタインの有名な「質量とエネルギーの等価性」の公式です。 消えた質量 m は、次の式に従って膨大なエネルギー E に変換されます。
E=m×c2 (いわゆる E=mc2)
したがって、( エ )= mc2 となります。
「原子力発電は、ウラン等原子燃料の( オ )の前後における原子核の結合エネルギーの差を利用したものである。」
一般的な原子力発電所(ウラン燃料)では、重い原子核(ウラン235)に中性子を当てて2つに分裂させる「核分裂(かくぶんれつ)」反応を利用しています。 (「核融合」は太陽の内部や、将来の夢のエネルギーである核融合発電などで用いられる、軽い原子核どうしをくっつける反応です)
したがって、( オ )= 核分裂 となります。
それぞれの穴埋めを整理すると、次のようになります。
・( ア ):陽子(正の電荷をもつ粒子)
・( イ ):小さい(結合すると軽くなる)
・( ウ ):質量欠損(軽くなった質量の差のこと)
・( エ ):mc2(アインシュタインの公式 E = mc2)
・( オ ):核分裂(ウランなどを分裂させてエネルギーを出す)
すべての組み合わせが一致するのは 「ア:陽子 イ:小さい ウ:質量欠損 エ:mc2 オ:核分裂」 になります!
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02
正しい選択肢は「ア:陽子 イ:小さい ウ:質量欠損 エ:mc² オ:核分裂」です。
この問題は、原子核の構造、質量欠損、結合エネルギー、原子力発電の仕組みについて問われています。
原子核は、正の電荷をもつ陽子と、電荷をもたない中性子からできています。
原子核の質量は、陽子と中性子を別々に測った質量の合計より小さくなります。この差を質量欠損といい、エネルギーに換算するとE=mc²で表されます。
原子力発電では、ウランなどの原子核が分かれる核分裂によって放出されるエネルギーを利用します。
正しい選択肢です。
原子核は、正の電荷をもつ陽子と、電荷をもたない中性子で構成されています。
原子核の質量は、陽子と中性子の質量の合計より小さく、その差を質量欠損といいます。
質量欠損に相当するエネルギーは、アインシュタインの式E=mc²で求められます。
原子力発電では、ウランなどの核分裂によって放出されるエネルギーを利用しています。
原子核と原子力発電については、次の点を覚えておきましょう。
・陽子:正の電荷をもち、原子核を構成する粒子です。
・中性子:電荷をもたず、陽子とともに原子核を構成します。
・質量欠損:原子核の質量が、陽子と中性子の質量の合計より小さくなることによって生じる質量の差です。
・E=mc²:質量欠損に相当するエネルギーを求める式です。
・核分裂:ウランなどの重い原子核が分裂する現象で、原子力発電に利用されています。
なお、核融合は、軽い原子核同士が結合して別の原子核になる現象で、太陽がエネルギーを生み出す仕組みの一つです。
特に、「質量欠損→E=mc²→結合エネルギー」という関係と、原子力発電では核分裂を利用することを理解しておきましょう。
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