第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和7年度(2025年)下期
問57 (機械 問15(a))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和7年度(2025年)下期 問57(機械 問15(a)) (訂正依頼・報告はこちら)

定格容量50kV・Aの単相変圧器がある。この変圧器を定格電圧、力率100%、全負荷の3/4の負荷で運転したとき、鉄損と銅損が等しくなり、そのときの効率は98.2%であった。この変圧器について、次の問いに答えよ。
ただし、鉄損と銅損以外の損失は無視できるものとする。

この変圧器の鉄損[W]の値として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
  • 536
  • 472
  • 425
  • 382
  • 344

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この過去問の解説 (1件)

01

回答項目と題意より与えられている条件について整理します。

 回答項目

  変圧器の鉄損[W]の値

 

 与えられている条件

  単相変圧器の定格容量:50kV・A

  定格電圧、力率100%、全負荷の3/4の負荷で運転時、鉄損=銅損

  上記運転時、変圧器の効率:98.2%

  鉄損と銅損以外の損失は無視

___________________________________________________________________

まず、負荷時の出力Poutを求めます。

 定格容量Pは50kV・A、力率は100%、負荷率は3/4なので、

  Pout=50×34=37.5kW

 

次に、鉄損Pi、銅損Pcとしたとき、効率との関係式を考える。

 変圧器の効率ηは、次式で表される。

  η=PoutPout+Pi+Pc

 

 今回、効率が98.2%の時に鉄損Pi=銅損Pcとなることから、上記式は、

  η=PoutPout+2Pi

 で表される。これを、Piで整理すると、

  η(Pout+2Pi)=Pout

  2ηPi=(1-η)Pout

  Pi=(1-η)2ηPout

 となる。

 

 これより、鉄損Piは

  Pi[W]=1-0.9822×0.982×37.5×1000≒344W・・・答え

選択肢1. 536

この選択肢は誤りです。

選択肢2. 472

この選択肢は誤りです。

選択肢3. 425

この選択肢は誤りです。

選択肢4. 382

この選択肢は誤りです。

選択肢5. 344

この選択肢が正答となります。

まとめ

鉄損と銅損の違い

 鉄損:変圧器の鉄心で発生する損失

  原因:ヒステリシス損・渦電流損

  主に電圧と周波数で決まり、定格電圧・周波数が一定なら、負荷が変わってもほぼ一定である。

 

 銅損:巻線に電流が流れることで発生する損失

  原因:巻線の電気抵抗によるジュール熱

  Pc=I2Rの関係があり、負荷電流の2乗に比例する。

 

鉄損と銅損が等しくなるとき、変圧器の効率が最大となる。

 

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