第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和7年度(2025年)上期
問43 (機械 問1)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和7年度(2025年)上期 問43(機械 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

直流電動機に関する記述として、誤っているものを次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 直巻電動機は、負荷電流の増減によって回転速度が大きく変わる。トルクは、回転速度が小さいときに大きくなるので、始動時のトルクが大きいという特徴があり、クレーン、巻上機などの電動機として適している。
  • 分巻電動機の速度制御の方法の一つとして界磁制御法がある。これは、界磁巻線に直列に接続した界磁抵抗器によって界磁電流を調整して界磁磁束の大きさを変え、速度を制御する方法である。
  • 分巻電動機は、端子電圧を一定として機械的な負荷を増加したとき、電機子電流が増加し、回転速度は、わずかに減少するがほぼ一定である。このため、定速度電動機と呼ばれる。
  • 複巻電動機には、直巻界磁巻線及び分巻界磁巻線が施され、合成界磁磁束が直巻界磁磁束と分巻界磁磁束との和になっている構造の和動複巻電動機と、差になっている構造の差動複巻電動機とがある。
  • 直巻電動機は、界磁電流が負荷電流(電動機に流れる電流)と同じである。このため、未飽和領域では界磁磁束が負荷電流に比例し、トルクも負荷電流に比例する。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、直流電動機の種類ごとの特性について正しく理解しているかを確認する内容です。

直巻電動機、分巻電動機、複巻電動機では、速度特性やトルク特性、界磁の構成が異なります。

各記述について、直流電動機の基本的な原理と特性に基づいて正誤を判断します。

選択肢1. 直巻電動機は、負荷電流の増減によって回転速度が大きく変わる。トルクは、回転速度が小さいときに大きくなるので、始動時のトルクが大きいという特徴があり、クレーン、巻上機などの電動機として適している。

直巻電動機は負荷電流の増減により界磁磁束が変化するため、回転速度が大きく変わります。

また、低速時に大きなトルクを発生でき、始動トルクが大きいという特性があります。

このため、クレーンや巻上機などに適しています。
この選択肢は正解です。
 

選択肢2. 分巻電動機の速度制御の方法の一つとして界磁制御法がある。これは、界磁巻線に直列に接続した界磁抵抗器によって界磁電流を調整して界磁磁束の大きさを変え、速度を制御する方法である。

分巻電動機では、界磁回路に抵抗を直列に挿入して界磁電流を調整し、界磁磁束を変化させることで速度を制御する界磁制御法が用いられます。

この説明は分巻電動機の代表的な速度制御方法として正しい内容です。
この選択肢は正解です。
 

選択肢3. 分巻電動機は、端子電圧を一定として機械的な負荷を増加したとき、電機子電流が増加し、回転速度は、わずかに減少するがほぼ一定である。このため、定速度電動機と呼ばれる。

分巻電動機は、端子電圧を一定とした場合、負荷が増加すると電機子電流は増加しますが、回転速度の低下はわずかで、ほぼ一定速度を保ちます。

このため定速度電動機と呼ばれます。
この選択肢は正解です。
 

選択肢4. 複巻電動機には、直巻界磁巻線及び分巻界磁巻線が施され、合成界磁磁束が直巻界磁磁束と分巻界磁磁束との和になっている構造の和動複巻電動機と、差になっている構造の差動複巻電動機とがある。

複巻電動機は直巻界磁巻線と分巻界磁巻線の両方を備え、両者の磁束が加算される和動複巻電動機と、差し引きされる差動複巻電動機があります。

この説明は構造と分類を正しく述べています。
この選択肢は正解です。
 

選択肢5. 直巻電動機は、界磁電流が負荷電流(電動機に流れる電流)と同じである。このため、未飽和領域では界磁磁束が負荷電流に比例し、トルクも負荷電流に比例する。

直巻電動機では界磁電流と負荷電流は同一ですが、未飽和領域においては界磁磁束が負荷電流に比例するため、トルクは磁束と電機子電流の積に比例し、結果として負荷電流の二乗に比例します。

トルクが負荷電流に比例するとする記述は誤りです。
この選択肢は誤りです。
 

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