第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和8年度(2026年)上期
問44 (機械 問2)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和8年度(2026年)上期 問44(機械 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、磁極数が2の直流発電機を模式的に表したものである。電機子巻線については、1巻き分のコイルを示している。電機子の直径Dは0.5m、電機子導体の有効長lは0.5m、ギャップの磁束密度Bは、図の状態のように電機子導体が磁極の中心付近にあるとき一定で0.4T、回転速度nは1500min−1である。図の状態におけるこの1巻きのコイルに誘導される起電力eの値[V]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は「15.7」です。

この問題は、直流発電機の電機子が回転するとき、1巻きのコイルに発生する誘導起電力を求める計算問題です。

直流発電機では、磁界の中で導体が動くことで、電圧(誘導起電力)が発生します。

誘導起電力は、磁束密度、導体の長さ、導体が動く速さから求められます。

また、1巻きのコイルには電圧が発生する導体が2本あるため、1本の導体に発生する誘導起電力を2倍することが重要です。

計算手順

<誘導起電力の公式>

磁界の中を導体が直角に動く場合、1本の導体に発生する誘導起電力は、次の式で求められます。

e=Blv

ここで、

・e:誘導起電力[V]

・B:磁束密度[T]

・l:導体の有効長[m]

・v:導体の移動速度[m/s]

です。

<導体の移動速度を求める>

電機子は円形に回転するため、1回転で進む距離は円周の長さになります。

円周の長さ=πD

回転速度nは1500min⁻¹なので、1秒当たりの回転数は、

1500÷60=25回転/秒

となります。

電機子の直径Dは0.5mなので、導体の移動速度vは、

v=πDn/60

=π×0.5×1500÷60

=12.5π

≒39.27m/s

となります。

したがって、導体の移動速度は約39.27m/sです。

<1本の導体に発生する誘導起電力を求める>

磁束密度B=0.4T、導体の有効長l=0.5mです。

公式に代入すると、

e=Blv

=0.4×0.5×39.27

≒7.85V

となります。

したがって、1本の導体に発生する誘導起電力は約7.85Vです。

<1巻きのコイルに発生する誘導起電力を求める>

1巻きのコイルには、磁界中で電圧を発生する導体が2本あります。

図の状態では、2本の導体に発生する誘導起電力が加わるため、

e=2×7.85

≒15.7V

となります。

したがって、最も近い値は15.7Vです。

選択肢4. 15.7

正しい選択肢です。

導体の移動速度は、

v=π×0.5×1500÷60

≒39.27m/s

です。

1巻きのコイルに発生する誘導起電力は、

e=2Blv

=2×0.4×0.5×39.27

≒15.7V

となります。

まとめ

直流発電機の誘導起電力を求めるには、導体の移動速度と、コイルを構成する導体の本数を考えることが重要です。

・磁束密度B:0.4Tです。

・導体の有効長l:0.5mです。

・電機子の直径D:0.5mです。

・回転速度n:1500min⁻¹=25回転/秒です。

・導体の移動速度v:約39.27m/sです。

・1本の導体の誘導起電力:約7.85Vです。

・1巻きのコイルの誘導起電力:約15.7Vです。

今回のように、1巻きのコイルの2本の有効導体に発生する電圧が加わる場合は、次の式で求められます。

e=2Blv=2Bl×πDn/60

特に、「回転速度を1秒当たりに変換する」「1巻きのコイルでは2本分の誘導起電力を加える」という2つのポイントを覚えておきましょう。

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