第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和7年度(2025年)下期
問26 (電力 問4)
問題文
日本において将来に向けた検討がなされている新型炉に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
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問題
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第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和7年度(2025年)下期 問26(電力 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
日本において将来に向けた検討がなされている新型炉に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
- 高速増殖炉では、ウラン238が速度の遅い熱中性子を吸収して核分裂を起こし、プルトニウム239に転換される。
- 高速増殖炉では、燃料の核分裂により消費したプルトニウム239の量より多くのプルトニウム239が生成される。
- 高温ガス炉では、不活性なヘリウムガスを冷却材、黒鉛を減速材として使用する。
- 核融合炉では、ウランなどの核分裂物質ではなく、軽い原子である水素やヘリウムの核融合反応を利用する。
- 核融合炉では、プラズマ状態にした重水素の原子核をきわめて高速で衝突させて、核融合反応を利用する。
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この過去問の解説 (2件)
01
原子力発電の新型炉の特徴に関する記述で誤っているものを選択する問題です。
高速増殖炉では、減速材を使用せずエネルギーの高い「高速中性子」を利用し、
ウラン238に吸収させてプルトニウム239に転換します。
「速度の遅い熱中性子」を用いるのは通常の軽水炉などの熱中性子炉です。
したがって、この選択肢の記述が誤った記述となります。
問題文の通り高速増殖炉の最大の特徴は、
発電しながら消費した以上のプルトニウム239を新たに生成できることです。
問題文の通り高温ガス炉は、
冷却材に化学的に非常に安定な不活性ガスのヘリウムガスを、
減速材に熱に強い黒鉛を使用します。
問題文の通り核融合炉は、
ウランなどの重い原子核の核分裂反応ではなく、
水素やヘリウムなどの軽い原子核同士の核融合反応を利用します。
問題文の通り核融合炉では、
核融合反応を起こすために重水素などを超高温にしてプラズマ状態とし、
原子核同士をきわめて高速で衝突させます。
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02
原子力発電設備に関する問題です。
新型炉とは次世代型原子炉とも呼ばれており、高速増殖炉、高温ガス炉、核融合炉などが含まれています。
以下の選択肢から誤った記述を選択しましょう。
高速増殖炉はウラン238が速度の速い熱中性子を吸収して核分裂を起こし、プルトニウム239に転換しそれを燃料としています。
よってこちらの記述は誤りとなります。
高速増殖炉の特徴の一つとして発電しながら消費した以上の燃料を生成できることであり、記述通り燃料の核分裂により消費したプルトニウム239の量より多くのプルトニウム239が生成されています。よってこちらは正しいです。
高温ガス炉は900℃の熱を取り出すことが可能な原子炉で、冷却材として不活性なヘリウムガス、減速材として黒鉛が使用されています。よってこちらは正しいです。
核融合炉の仕組みは太陽エネルギーを利用するものであって、核融合の際、ウランの替わりに軽い原子である水素やヘリウムを核融合反応させて用いります。よってこちらは正しいです。
核融合炉では核分裂炉と同じように高速中性子を用いて核融合反応させる仕組みとなりますのでこちらは正しいです。
この問題は原子力発電の時事問題と言え、まだ運用されている実績がない新型炉に関する問題となりますので、かなり難解な部類に入ると思いますが、原子力発電の基本である核融合時の高速中性子と言う知識だけでも対応ができそうなので、改めてそちらを確認して頂けたら幸いです。
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